映画『さびしんぼう』よりも
50年前に製作された一本の映画。
ショパンの恋愛と生涯を描いた
伝記映画『別れの曲』の
戦前公開当時のポスター・チラシも
 ご紹介します。

(ポスター)
楽聖ショパン情熱の半生を描くフランス最高の音楽映画!
音楽映画の名匠 G・ド・ボルヴァリ監督作品

ジャン・セルヴェ
ジャニーヌ・クリスパン
リュシエンヌ・ル・マネシャン 主演

別れの曲 LA CHANSON DE L'ADIEU

仏蘭西トビス大作 東和商事映画部提供 東宝株式会社配給

 

(当時の原文表記のまま引用)

(チラシ)
別れの曲
この曲を別れ行く君に捧ぐ…
フレデリック・ショパン

フレデリック・ショパン‥‥‥ ジャン・セルヴェ
コンスタンチア‥‥‥ジャニーヌ・クリスパン
ジョルジュ・サンド‥‥‥リュシエンヌ・ル・マネシャン
エルスネル先生‥‥‥マルセル・ヴァレー
フランク・リスト‥‥‥ダニエル・ルイストア

仏蘭西トビス超特作
監督 ゲザ・フォン・ボルヴァリ
脚色 エルンスト・マリシュカ
音楽 フレデリック・ショパン
音楽指揮 アロイス・メルハル

映画「別れの曲」に取入れた、ショパンの曲は次の如くである。
1
 トップタイトル ハ短調 前奏曲、イ短調 ワルツ (パリの宿屋でエルスネルもピアノで弾く)
2
 最初のシーン ショパン弾く ホ短調 エテュード (此の曲は庭園の音楽會で歌はれる)
3
 庭園の音楽會 a ワルツ嬰ハ短調(舞踏) b ヘ長調マヅルカ
c バガニニのカプリス d ホ短調エテュード
4
 ポーランド革命歌  
5
 パリの字幕と街の景色 嬰ホ短調エテュード
6
 最初のコンサート モーツアルトの嬰ホ短調メヌエット、ショパンのイ短調エテュード(作品25の11)
7
 ピアノ店にて
   リストとショパンで弾く
イ長調 ポロネーズ、嬰イ長調 ポロネーズ
8
 舞踏會 a ホ短調マヅルカ
b リストの代りにショパンが弾くハ短調エテュード(作品10の12)
9
 馬車で
 ジョルジュ・サンドとの相乗り
子犬のワルツ(嬰ニ長調)
10
 フィナーレ エテュード


チラシの表紙、タイトル下に「この曲を別れ行く君に捧ぐ… フレデリック・ショパン」というフレーズがある。
映画『さびしんぼう』の冒頭字幕「傷ましくも 輝かしい わが、少年の日日に捧ぐ」というフレーズは
 ここにルーツがあるのだろうか。

当時のチラシにはストーリー紹介がなかったため、劇中の使用曲リストを引用しました。
フィナーレの「エテュード」とは、別名「ショパン・エチュード」と呼ばれる作品10の3、
つまりこの映画以降、映画タイトルをそのまま冠された「別れの曲」と思われます。
 (公開当時はまだ、「別れの曲」とは呼ばれていなかったのですから)


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